私は、お金があれば、「ほとんどの問題は解決できる」と思っています。
生活のために嫌な仕事をしていたとしても、お金があれば、それを辞めることができます。
病気になっても、お金を支払うことで適切な治療を受けることができます。
災害にあっても、お金を出すことで生活基盤を再建することができます。
自分で直接対応できないことでも、資金を提供することで、社会全体に貢献することができ、貢献に応じて、利益を得ることができます。
「よりマシな状態」であることが、「幸せ」だと定義している私にとって、「お金は幸せになるための手段」です。
その「お金」を守り、効率的に増やしていくためには、資産運用の知識は無駄にならないと思います。
ところが「始めたくても資産運用するお金がない」という場合もあります。
今回は、資産運用するお金の作り方について、まとめてみました。
ご一読いただければ、幸いです。
目次
資産形成のシンプルな方程式
資産形成の方法は、下の数式でシンプルに表現することができます。
資産形成=(収入-支出)+(資産 × 運用利回り)
お金を増やすためには、以下の3つのルールにしたがう必要があります。
- 収入を増やす
- 支出を減らす
- 運用利回りを上げる
このうち、最も簡単なのは、「支出を減らす」ことです。
支出を減らす方法を次にまとめてみたいと思います。
まずは、家計簿をつける
「支出を減らす」ために家計簿をつけましょう。
家計簿をつける目的は、以下の2点を把握することです。
- お金の出入り
- 支出の傾向
【お金の出入り】
家計簿をつけることで、毎月の収入と支出をチェックすることができます。
また、支出については、何にいくら使ったのか、記入することも大切です。
家計簿を継続的に利用すれば、
収入額から考えて今の支出額が適切か?
支出額が多い場合は、節約できないか?
を考えることができるようになります。
【支出の傾向】
家計簿をつけることで、「何に使ったのか分からないお金」がなくなります。
意識せずに買っていたコーヒーや食後のデザートなど、毎日の習慣から発生していた小さな支出に気づくことができるでしょう。
支出の傾向に気づくことができれば、必要のない支出が発生させている習慣を改めることでお金が残るようになります。
どのような支出を削減すべきかは、後ほど書きます。
家計簿を続けるポイント
「家計簿をつけよう!」と決めても、継続できなければ、意味がありません。
継続するコツは、以下の2点です。
- 最小限の項目数にする
- その日につける
【最小限の項目数にする】
項目が細かすぎると記入が面倒になり、続けられなくなります。
継続することが大切ですので、使い道が不明のお金が多少発生しても、項目数は絞った方がよいでしょう。
【その日につける】
「後でつけよう」と数日分をためてしまうと記載することが面倒になってしまいます。
できるだけ、「その日につける」ようにしましょう。
また、決済手段は、「現金」、「電子マネー」、「クレジットカード」など複数ありますが、レシートや領収書をもらうことで対応は可能です。
クレジットカードの不正請求にも対応できるため、「クレジットカード」の明細は、毎月、確認しましょう。
(毎月、少額を不正請求する方法があるそうですが、利用者からの申告が遅れると一定期間より前のものは、カード会社が補償してくれなくなります。)
「お金の色分け」をする
家計簿を継続的につけることができるようになったら、「お金の色分け」をしましょう。
具体的には、支出を以下の3つに分類し、最適化します。
- 消費
- 投資
- 浪費
【消費】
これは、最低限の生活資金のことです。
お風呂ではなく、シャワーを使いましょう。
安い食材を使用し、食費を減らしましょう。
…といった節約術もありますが、健康を損なう恐れもあるため、必要な支出と割り切って、優先的に確保しましょう。
【投資】
これは、将来に向けての支出です。
これは、資産運用(金融資本への投資)だけでなく、スキルアップ(人的資本・社会資本への投資)に対する支出も含まれます。
それは、読書やセミナーなどに参加し、スキルアップすることができれば、収入が増える可能性が高まります。
また、そこで作った人脈を活用し、新たな収入源を得られる可能性もあるからです。
【浪費】
「浪費」は、生活の質を上げるための支出ですが、必要なものと不要なものがあります。
まずは、使っていない動画配信サービスのサブスクや不要な保険など「心を豊かにしないもの」を解約しましょう。
一方で「趣味」や「交際費」などを「浪費」と考える人もいますが、私たちは、マネー製造機ではありません。
「心を豊かにするもの」は、あえて残すことも大切です。
この3つに最適な配分はありませんが、「消費」、「浪費」の余りで「投資」していては、資産運用がうまくいきません。
先に「消費」で最低限の生活資金は確保し、次に「投資」するお金を残し、残った分を「浪費」に回しましょう。
まとめ
「始めたくても資産運用するお金がない」という状態から脱出するためには、支出を「消費」、「投資」、「浪費」に分類しましょう。
そのためには、自分の支出を正確に把握することが必要です。
自分の支出を正確に把握するためには、「家計簿」をつけることが有効です。
家計簿というと「面倒」や「続かない」といった意見もありますが、まずは3か月分の収入と支出をざっくり把握することを目指しましょう。
今は、預金口座やカードを登録することで収支が自動で記録できるスマホのアプリもあります。
家計簿の作成が目的ではなく、定期的に家計簿を見直し、資産運用するお金を増やしていくことが目的です。
そのためにも家計簿アプリを利用するなど、負担にならない環境・仕組みを作っていきましょう。