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コア・サテライト戦略 「攻め」と「守り」を両立する 資産運用 九歩目

前回の記事では、「ポートフォリオのリバランス」について、ご紹介しました。

また、過去の記事では、「インデックス投資は、つまらない投資」とご紹介しました。

安定した老後のためには、年金で確実に生活費の一部を確保し、新NISAとiDeCoで「インデックス投資」をすることで必要な資金の大部分を確保することができると思います。

ライフスタイルの変化に合わせ、ポートフォリオを定期的に見直すことで一時的な落ち込みはあっても、長期的には資産を右肩上がりに増やすことができるでしょう。

今回は、資産運用に慣れてきたら、取り入れたい「コア・サテライト戦略」について、ご紹介します。

「コア・サテライト戦略」は、過度なリスクを回避しつつ、リターンの積極的な確保を目指す投資戦略です。

資産運用に興味のある方であれば、インデックス投資よりも楽しく取り組めるかもしれません。

ご一読いただければ、幸いです。

また、以下の記事もご参照いただければ、幸いです。

「インデックス投資は、つまらない投資」について

「ポートフォリオのリバランス」について

目次

コア・サテライト戦略とは?

コア・サテライト戦略とは、投資ポートフォリオを「守り」と「攻め」の二つの部分に分けて管理する運用方法です。

コア部分は、リスクを抑えて長期的に安定したリターンを得られるアセットクラス(資産クラス)で運用します。

一方、サテライト部分では、コアよりも高いリターンが狙える可能性があるアセットクラスに投資します。

理想的なポートフォリオの配分は、コアが運用資産全体の7割、サテライトが残りの3割とされています。

ただし、この配分比率はあくまで目安であり、組み入れるアセットクラスや配分比率は年齢、運用目的、リスク許容度などによって変わります。

この戦略の主なメリットは、

  • 資産分散効果
  • 「攻め」と「守り」の両立
  • 退屈しない

などです。

一方、デメリットとしては、

  • ポートフォリオの管理コスト(時間・費用)
  • アセットアロケーション(資産配分)の複雑化

などがあります。

これらの要素を考慮に入れながら、自分自身の投資目標やリスク許容度に合わせて適切なコア・サテライト戦略を検討することが重要です。

コア資産(守り)とは?

コア・サテライト戦略における「コア資産」とは、投資ポートフォリオの「守り」の部分を指します。

具体的には、コア部分は、リスクを抑えて長期的に安定したリターンを得られるアセットクラス(資産クラス)で運用します。

これには、株式や債券などの伝統的な資産クラスが含まれます。

コア部分の運用目的は、ポートフォリオ全体のリスクを抑えつつ、安定したリターンを確保することです。

そのため、コア部分には、市場全体に広く分散投資でき、長期的に右肩上がりの成長が見込める「インデックスファンド」が適しています。

それは、特定の企業や業界に依存するリスクを低減し、市場全体の動きに連動するリターンを得ることができるからです。

コア部分の運用は、サテライト部分でリスクを高めに取るためにも「安定」を重視したアセットクラスを選びましょう。

サテライト資産(攻め)とは?

コア・サテライト戦略における「サテライト資産」とは、投資ポートフォリオの「攻め」の部分を指します。

具体的には、コア部分よりも高いリターンが狙える可能性があるアセットクラスに投資します。

これには、新興国株式、不動産投資、コモディティ、FXなどの代替的な資産クラスが含まれます。

サテライト部分の運用目的は、適度のリスクを許容する代わりにポートフォリオ全体のリターンを向上させることです。

そのため、サテライト部分には、特定のセクターやテーマに特化した投資信託やETF、個別株などがよく用いられます。

これらの金融商品は、特定の企業や業界の成長など、相場の変動に連動するリターンを得ることができます。

サテライト部分の運用は、コア部分の運用と異なり、高めのリスクを許容することになります。

そのため、損失を最小限に抑えたい場合は、「コア部分」のみの運用にしておく方がよいでしょう。

個人的には、「コア部分」のみの運用ですと、投資をしている感覚がなく、日々触れる情報に対する感度も上がるため、「サテライト部分」の運用も大切にしています。

サテライト資産(攻め)のデメリットの改善方法

ポートフォリオの管理コスト(時間・費用)

一般的にポートフォリオが複雑になるほど、管理のための時間や場合によっては手数料などの費用がかかります。

一方でコア・サテライト戦略は、その性質上、ポートフォリオの複雑化は避けられません。

このデメリットに対しては、効果的な改善策もありません。

  • そういうものだと割り切ること
  • 手に負えない場合は撤退する

という精神論で乗り切ることになります。

そのため、「難しい」と感じたら、躊躇なく辞められる規模の資金で「小さく」始めましょう。

アセットアロケーション(資産配分)の複雑化

コアの部分で株式、債券、不動産のインデックスファンドを所有していた場合、サテライトとして「個別株」を保有すると、資産クラスとしても「株式」の比率が増えることになります。

サテライトの部分が複雑になるほど、全体の資産配分を明確に把握することが難しくなります。

その結果、資産全体のリターンやリスクが把握できず、想定以上のリスクを抱えてしまうことがあります。

「マネーフォーワード ME」などのアプリを使い、自動で資産状況を把握することもできますが、個人的には、「コア」と「サテライト」は別のものと割り切って、Excelで個別に管理しています。

ただし、定期的にそれぞれの資産で損益管理をすること、たまにリバランスすることは必要になります。

...というのが、建前です。

私はといえば、月1回、損益確認と資産比率の確認をすることにしています。

一方で売買をともなうリバランスを頻度に行うと税金や売買コストがかかるため、「サテライト(主にFX)」の利益を引き出して、高配当株などを買い増す程度にしています。

高配当株を単位株でチマチマと買っていたら、ほどほどに分散されてしまったため、勝手に「コア」と割り切り、配当金は自由に使うことにしています。

今は「増やす」のではなく、「減らさない」ために資産運用をしているためです。

まとめ

今回は、過度なリスクを回避しつつ、リターンの積極的な確保を目指す「コア・サテライト戦略」を紹介しました。

十分な時間をかければ、インデックス投資を継続することで、「それなりの老後資金」は確保することができます。

一方で資産運用に興味のある方であれば、インデックス投資だけよりも楽しく資産運用に取り組めるかもしれません。

また、「コア・サテライト戦略」は、ファンドマネージャーに任せきりの「インデックス投資」よりも自分で判断する余地が大きくなるため、日々の情報に対する感度もあがると思います。

「コア・サテライト戦略」は、万人にオススメできるものではありませんが、一考してみる価値はあるのではないでしょうか?

なお、本記事に記載した情報や意見によって発生した損害や損失については、一切責任を負いません。

投資における最終決定はご自身の判断で行ってください。

最後に様々な投資手法を知る参考資料として、坂本彰さん、投資カービィ投資家さんなど12人の成功した投資家の手法を取り上げた『俺の株式投資術』をご紹介します。

1冊で12人の投資手法を紹介していることから、広く浅くではありますが、サテライト部分の運用に活かせる内容になっています。

それぞれの投資家の手法を参照し、自分に最適な投資方法を見つける手掛かりになれば、幸いです。

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