最近は、NISAやiDeCoなどを利用することで、投資を少額で始めることができるようになりました。
その結果、長い時間をかけることで大きな資産を形成することができるようになりました。
しかし、長期投資には問題があります。
それは、「時間がかかること」と「退屈なこと」です。
また、投資額が大きくなると、わずかな値動きで「月給を超える額」の含み損(あるいは含み益)が発生することもあります。
これが「投資は余剰資金でしなさい!」と言われる理由だと思いますが、これらの欠点をなくすことはできないでしょうか?
チャートの分析ができることが前提になりますが、個別株の短期投資ではあれば、可能です。
それは、わずかな値動きに合わせて取引をすると「株の保有期間が短くなること(現金で置いている時間が長くなること)」と「売買の頻繁が増えること」が両立できるからです。
さて、今回は個別株に短期で投資することで「FIREした人」の話をしようと思います。
もちろん、私が実際に会ったヒトの話です。
ただし、個別株の短期投資は、向き不向きがありますので、おススメはできません。
良かったら、ご一読ください。
目次
その先輩との出会い
それは、今から10年ほど前、転職前の会社での出来事です。
なお、「FIREの様々な形①(不動産投資をしていた先輩の話)」とは、別の方です。
(大手企業の子会社だったので、「出向者」に高給取りが多かったのです…)
当時、私は「株主優待」がもらえる株を中心に買っていましたが、その会社の雰囲気が性に合わず、転職の機会をうかがっていました。
できれば、会社員も卒業したくて、もっと儲かる投資手法を探していたところでした。
不動産投資をしていた先輩(Aさん)のツテもあり、個別株の短期投資をしている先輩(Bさん)と一緒にお酒を飲む機会に恵まれました。
Bさんは、Aさんとは異なり、スーツの似う社交的な方でした。
やはり、時計は、ロレックスです。
そう、AさんとBさんは、ロレックスつながりのお友達だったのです。
そして、彼も暇つぶしに会社員をしている(サイドFIREしている)ヒトだったのです。
お二人とも飲み会が大好きだったので、「欠員補充」で呼ばれたのです。
ほど良くお酒が入ったところで「個別株の短期投資」の話になったので、その投資手法を整理してみました。
その先輩の投資手法をまとめてみた
【Bさんの「個別株の短期投資手法」の特徴】
- 株の保有期間は、数日から長くても1か月程度
- いつでも株が買えるように現金は多めに証券口座に入れておく
- あくまで「短期」で利益を出すことが目的なので、「財務諸表」は見ない
- 複数の「移動平均線」の動きに注意し、「出来高が増えたところ」で買う
- 購入後、わずかでも「含み損」が出たら、「損切り」する
- 「含み益」があるうちに売却する (1回の取引で「大きな利益」を目指さない)
- 年単位で「利益」が出ていれば、勝率は気にしない
- 「利益」の一部は、自分への「ご褒美」に使う
おおよそ以上がBさんの「個別株の短期投資」の特徴でした。
自分の資産形成にどう活かすか?
そもそも、私は、短期投資に向いていないのです。
それは、以下の行動ができないからです。
【短期投資に向かない私の資質】
- できれば「チャートの番人」になりたくない
- 「チャート」を見てもすべてが「チャンス」に見えてしまう
- できれば「損切り」したくない
- 「含み損」が出ていても割と平気
ただ、Bさんの「個別株の短期投資手法」のうち、以下の点は「FX」で活かすことができました。
【FXで活かすことができたこと】
- 現金は多めに証券口座に入れておく
- 1回の取引で「大きな利益」を目指さない
- 年単位で「利益」が出ていれば、勝率は気にしない
- 「利益」の一部は、自分への「ご褒美」に使う
その後、大きな失敗を何度か繰り返しましたが、今は私も「暇つぶしに会社員をしているヒト」に近づくことができました。
失敗談については、後日、ご紹介していきたいと考えています。
まとめ
今回は、個別株に短期で投資することで資産形成した先輩の話をしてみました。
残念ながら、私の転職後は先輩たちと連絡を取っていないため、消息は不明です。
個別株で短期的な相場の値動きに応じて、頻繁に売買を繰り返す手法は、私には難しいです。
やはり、自分の性格に合った方法を見つけるのが、良いようです。
儲けているヒトの話を聞くと「自分にもできるのでは?」と夢を見てしまいますが、自分の信じる方法で投資を継続していきたいと思います。
今後も「実際に資産運用をしている普通のヒト」の情報を集めていきたいと思います。
また、私の失敗談もご紹介していきたいと考えています。
なお、本記事に記載した情報や意見によって発生した損害や損失については、一切責任を負いません。
投資における最終決定はご自身の判断で行ってください。
補足1:財務諸表とは?
財務諸表は、企業の成績表または健康診断結果と言い換えることができます。
日本の会計基準では、以下の3つの書類が必ず含まれます。
- 貸借対照表(B/S)
- 損益計算書(P/L)
- キャッシュ・フロー計算書(C/F)
これらは、「財務三表」とも呼ばれ、企業の性質や収益力、金銭の流れなどを読み解くことができます。
貸借対照表(B/S)は、企業の資産、負債、資本(純資産)を示します。
資産の部では現金から土地・建物までの資産を、負債の部では借金を、資本の部では株主から得た資本金や利益を記載します。
貸借対照表は「バランスシート」とも呼ばれています。
損益計算書(P/L)は、収益、費用、利益の3つの要素を記載し、企業の経営成績を示します。
売上総利益、営業利益、経常利益、税引前当期純利益、当期純利益などが含まれます。
キャッシュ・フロー計算書(C/F)は、企業の資金(現金)の流れを確認するための書類です。
営業活動、投資活動、財務活動の3つの部分に分類され、現金の流れを詳細に把握できます。
補足2:移動平均線と出来高の関係は?
株価の移動平均線とは、価格の動きを一定期間で平均したものです。
平均値のため、価格の動きに「遅れて」反応します。
Bさんは、期間の異なる3本の移動平均線を使用し、長い間、3本の移動平均線が収束している銘柄を監視していたようです。
また、株価が急上昇する場合は、出来高も急上昇することが多いようです。
そのため、Bさんは、
① 3本の移動平均線が収束している銘柄をあらかじめチェックしておき
② 出来高が急上昇した銘柄を朝一でみつけ、すぐに購入する
という方法で個別株の短期投資をしていたようです。