「退職後の生活費をどう補うか」「年金だけで足りるのか」――中高年世代にとって、これは切実なテーマです。
そんな不安を和らげる方法のひとつが 高配当株投資です。
定期的に配当金が振り込まれる仕組みをつくれば、生活設計に安心感が加わります。
本記事では、初心者が知っておくべき高配当株投資の3つの選択肢(個別株・ETF・投資信託)を整理し、退職後の収入補填にどう活用できるかをシミュレーション形式で解説します。
目次
高配当株投資の3つの方法
- 高配当個別株
- 高配当株ETF(上場投資信託)
- 高配当株投資信託(非上場)
1. 高配当個別株
特定の企業の株式を直接購入する方法です。
- メリット:高い配当利回り(4〜6%台)を狙える。株主優待も魅力です。
- デメリット:減配や倒産リスクがあり、銘柄選定と継続的なチェックが必要です。
代表例(2025年11月時点予想配当利回り)
- 2914 日本たばこ産業(約4.1%)
- 7272 ヤマハ発動機(約4.5%+株主優待)
- 8058 三菱商事(約3.0%)
- 8316 三井住友FG(約3.1%)
2. 高配当株ETF(上場投資信託)
高配当株を集めた指数に連動する商品です。
- メリット:1本で30〜100社以上に分散投資でき、運用コストも低い(年0.1〜0.3%)。リアルタイム売買が可能です。
- デメリット:個別株ほど高い利回りは期待しにくく、株主優待はありません。
おすすめETF(2025年11月時点)
- 1489 日経高配当株50ETF(約3.3%)
- 1494 One ETF 高配当日本株(約3.0%)
- 2529 NF日本高配当株アクティブETF(約2.6%)
3. 高配当株投資信託(非上場)
ファンドマネージャーが運用する通常の投資信託です。
- メリット:100〜300社以上に分散可能。100円から積立でき、完全にプロに任せられる。
- デメリット:信託報酬がETFより高め(0.5〜1.5%)。即時売却は不可。毎月分配型は元本取り崩しに注意。
退職後の生活費補填シミュレーション
前提条件:
- 退職後生活費:月20万円(年間240万円)
- 投資元本:1,000万円
- 平均利回り:個別株4.0%、ETF3.0%、投資信託2.5%
結果:
- 個別株:年間約40万円(月約3.3万円) → 生活費の約16.5%補填
- ETF:年間約30万円(月約2.5万円) → 生活費の約12.5%補填
- 投資信託:年間約25万円(月約2.1万円) → 生活費の約10%補填
このように、配当収入だけで生活費を全て賄うのは難しいですが、年金+配当+貯蓄の「三本柱」で考えると安心感が増します。
ライフプランへの組み込み方
- 年金で基本生活費を確保し、配当金を「趣味・旅行・医療費」に充てる。
- 毎月の配当金が振り込まれることで「資産を取り崩す不安」を軽減。
- 個別株を一部組み合わせれば、株主優待で日用品やサービスを受けられ、生活費の節約にもつながる。
退職後の生活を「年金+配当+貯蓄」で設計することで、資産寿命を延ばし、安心して暮らす基盤を築けます。
初心者におすすめのステップ
- 新NISAを開設
- 高配当ETFを少額で積立購入
- 投資に慣れてきたら、余裕資金の一部を個別株に振り分ける
この順番で進めれば、リスクを抑えつつ経験を積み、退職後の収入補填につながる仕組みを作れます。
まとめ
高配当株投資は「資産を増やす」だけでなく、退職後の生活設計を支える安心の仕組みになります。
- 個別株は高利回りだがリスクも大きい
- ETFは分散効果と低コストで安定収入源に最適
- 投資信託は少額積立で資産寿命を延ばす補助
最初はETFから始め、配当金が口座に振り込まれる喜びを体験しながら、少しずつ知識と資金を増やしていくのが王道です。
投資に「絶対の正解」はありませんが、理解を深めることでより良い選択が可能になります。
退職後の安心収入をつくる第一歩として、高配当株投資を生活設計に組み込んでみてはいかがでしょうか?
免責事項
本記事は情報提供を目的としたものであり、投資助言ではありません。
投資は自己責任で行ってください。