投資を始めると、データや数字をどう解釈するかはとても大切です。
株価の動きや経済ニュースなど、情報がたくさんある中で、正しい判断をするためには「相関関係」と「因果関係」の違いを理解することが欠かせません。
過去のデータやトレンドを参考にすると「この株は去年上がったから今年も上がるはず!」と思うことがあるかもしれません。
でも、ここで気をつけたいのが、「相関関係」と「因果関係」の違いです。
これを間違えると、データに騙されて損をしてしまう可能性があります。
この記事では、まず相関と因果が何かを簡単に説明し、投資でどう影響するのかを具体例で見ていきます。
難しい話は抜きにして、わかりやすさを重視した内容になっていますので、安心して読み進めてください!
目次
相関関係と因果関係の違い
相関関係って何?
相関関係とは、2つのことが一緒に動く傾向がある、という統計的な関係のことです。
たとえば、夏になると、アイスクリームの売上が増えて、溺れる人の数も増える傾向があります。
これは「相関」があるということです。
でも、アイスクリームを食べたから溺れるわけではありませんよね。
実は、暑い天気が両方に影響しているだけなんです。
因果関係って何?
一方、因果関係は、1つがもう1つを直接引き起こす関係です。
たとえば、暑い天気がアイスクリームの売上を増やしたり、泳ぐ人を増やして溺れる人を増やしたりする場合、これは「因果関係」です。
つまり、暑さが原因で、結果が起こっているわけです。
ポイント
相関は「一緒に動くだけ」で、因果は「原因と結果がある」関係です。
投資でも、この違いを見極めることが大事なんです。
投資で相関と因果を混同するとどうなる?
投資の世界では、相関と因果を間違えると、こんな問題が起こる可能性があります。
- 間違った戦略を選んでしまう
- お金の使い方を間違える
- 市場の変化に弱くなる
間違った戦略を選んでしまう
たとえば、過去に経済が成長しているときに、ある株が上がっていたとします。
でも、経済成長がその株を上げた「原因」とは限りません。
それなのに「経済が良ければこの株は上がる!」と思い込んでしまうと、経済が悪化したときに損をしてしまうかもしれません。
お金の使い方を間違える
相関を因果と勘違いして、実は関係のないものにお金をつぎ込んでしまうこともあります。
市場の変化に弱くなる
たまたまそうなっただけの相関を信じすぎると、市場が予想外に動いたときに困ってしまいます。
たとえば、「選挙の年に株価が上がる」というデータがあったとしても、選挙が株価を上げる原因ではないかもしれません。
別の理由(たとえば景気)が影響している可能性があります。
それなのに選挙だけを見て投資すると、期待はずれになることもあります。
具体的な例でイメージしよう
例1: S&P 500とバングラデシュのバター生産量
ちょっと面白い例を見てみましょう。
1981年から1993年のデータで、アメリカの株価指数「S&P 500」とバングラデシュのバター生産量が87%も相関していたそうです。
でも、バターが株価を動かしているわけはありませんよね。
これはただの偶然です。
もし「バターが増えたら株を買おう!」なんて投資したら大変なことになります!
例2: 株価と経済成長
よく「株価が上がると経済が良くなる」と言われますが、実は逆かもしれません。
経済が良くなるから株価が上がる場合もあれば、両方に影響する別の要因(たとえば企業の儲け)がある場合もあります。
これを「株価が経済を良くする」と勘違いすると、投資のタイミングを間違える可能性があります。
相関と因果を正しく理解するための4つのアドバイス
初心者でも簡単に実践できる、相関と因果を見極めるためのコツをご紹介します。
- なぜそうなるのか考える
- 因果関係の証拠を探す
- 偶然かもしれないと疑う
- 投資を分散する
なぜそうなるのか考える
データで相関が見えたら、「なんでだろう?」と一歩立ち止まって考えてみましょう。
たとえば、株価と経済指標が一緒に動くなら、金利や企業の業績など、背後にある理由を想像してみてください。
因果関係の証拠を探す
相関だけではダメです。
ちゃんと「これが原因でこうなる」という証拠があるか確認しましょう。
ニュースや経済の本を読んで、理論的な裏付けがあるか見てみるのもいいですね。
偶然かもしれないと疑う
「たまたまそうなっただけかも?」と考える癖をつけましょう。
たとえば、株価とバターの例のように、変な相関は偶然の可能性が高いです。
他に隠れた要因がないか、チェックしてみてください。
投資を分散する
1つのデータや相関に頼りすぎないように、いろんなものに投資する「分散」がおすすめです。
もし1つの相関が外れても、他の投資でカバーできるので安心です。
まとめ
投資では、データを見る目がとても大切です。
相関関係は「一緒に動く」ことを示すだけですが、因果関係は「原因と結果」を教えてくれます。
この違いをしっかり理解すれば、データに振り回されず、自分の頭で判断できるようになります。
皆さんは、まず「なぜそうなるのか」を考える癖をつけてみてください。
そして、偶然の相関に騙されないように気をつけつつ、投資を少しずつ分散していくのが賢いスタートです。
これで、相関と因果の違いが少しでもイメージできたでしょうか?
投資の世界は奥深いですが、基本を押さえれば怖くありません。
次にデータを見るときは、「これって本当に因果関係?」と自分に問いかけてみてくださいね。
賢い投資家への道は、もう始まっています!