生活防衛資金を用意しながら、実際に投資を始める準備をしましょう。
そもそも投資とは、利益を期待し、自分の資産を金融資産(株式や投資信託、債券など)に投じることです。
銀行預金とは違い、投資では元本が保証されているわけではありません。
そのため、相場の下落などにより、評価額が投資金額を下回る「元本割れ」が起きる可能性があります。
このことを踏まえ、投資初心者は、どのように投資を始めれば良いのでしょうか?
私の考えをまとめてみました。
ご一読いただければ、幸いです。
目次
まずは、生活防衛資金を貯める
元本保証もなく、必ずしも利益が得られるという確約のない投資を始めるにあたり、まずは「生活防衛資金」を確実に用意しましょう。
生活防衛資金については、前回の記事を参照してください。
「生活防衛資金」があれば、相場が下落しても、生活に困るという事態が避けられるため、余裕を持って投資を行うことができます。
なお、想定外の事態が発生し、急にお金が必要な場合は、「損切り」となっても投資を辞める覚悟は必要です。
投資は少額から始める
投資では、損失が生じる可能性があるため、当面使う予定のない「余裕資金」で行うのが大切です。
慣れないうちは、用意した資金のすべてを1度に投資することはせず、数回に分けて金融資産を購入する「時間分散」を意識しましょう。
「余裕資金」がない場合、楽天ポイントなどを利用する「ポイント投資」という手段もあります。
まずは、「投資を始める」ということを意識しましょう。
「初心者は投資をしない方がいい」という意見
「多くの庶民は生活が大変で投資に回す余裕資金はない」
「老後の生活に困るので、シニアの初心者はやらない方がいい」
という主張をする評論家の意見を真に受けて、「投資」をしないという選択をする場合に自問していただきたいのは、「今のままで生活が楽になるのですか?」ということです。
企業は、利益の多くを株主への配当に回し、従業員(庶民)への還元は二の次と言われることもありますが、それは株主がリスクを取って企業に出資しているためです。
庶民であっても、少しずつ投資をすることで、株主として企業から利益が還元されます。
還元された利益を給料に加えて、生活費に充てた方が生活が楽になるのではないでしょうか?
従業員でいるだけでは、還元してもらえなかった企業の利益を自らが株主となることで少しずつ余分に還元してもらいましょう。
最初の投資、本屋に行く(情報商材に頼らない)
少額投資をした場合、「損失」も少ないのですが、「利益」も少なくなります。
少ない資金でもっと大きく稼ぎたいと思っていると「簡単な操作で100万円儲かります。」や「勝率99.9%」などといった情報商材の広告が目に入るようになります。
体験談を読んでいると「自分にもできそう」だという気になります。
相場全体の調子がよく、利益が出たときには、「もっと効率よく稼ぎたい」と思うようになります。
逆に相場全体の調子が悪く、損失が出たときには、「損失を取り返したい」と思うようになります。
そのようなとき、情報商材の販売者は、どちらの場合にも対応できるような巧妙な誘い文句を使い、あなたがワナにかかるのを待っているのです。
多くの場合、情報商材では、過去の成功事例のみを過大に広告しています。
過去の失敗事例は「自分の情報」に従わなかったためだと謳います。
高額の情報量を払っても、得られるものは少なく、失うものは多くなります。
情報商材で得られる手法の多くは、本屋さんの投資コーナーに行けば、容易に入手可能な
ものです。
投資を始めるのであれば、自ら本屋さんに足を運び、本を数冊読んでみましょう。
それが、「最初の投資」です。
まとめ
今回は、「投資を始める前に考えておくこと」について、まとめてみました。
銀行預金とは異なり、投資では元本が保証されているわけではありません。
相場の下落時には、「元本割れ」も良く起こります。
利益は小さく、やる気がおきないという方もいると思いますが、まずは値動きに翻弄されないように少額からスタートされることをオススメします。
決して、「簡単な操作で100万円儲かります。」や「勝率99.9%」といった情報商材には手を出さないでください。
その多くは、再現性が非常に低く、継続的に利益を出し続けることは困難です。
また、「元本割れ」がどうしてイヤな場合は、「銀行預金」だけでもいいと思います。
「1,000万円」までは、銀行が破綻しても預金は保護されます。
ただし、「1,000万円」を超えた部分は、リスク分散のため、別の銀行に預けることがオススメです。
なお、本記事に記載した情報や意見によって発生した損害や損失については、一切責任を負いません。
投資における最終決定はご自身の判断で行ってください。
なお、世界はおおむね右肩上がりに成長しているということを示す資料としては、「FACTFULNESS」を一読するのがオススメです。
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