川勝平太「静岡県知事」が辞意表明 私のUターン帰農に追い風

静岡県出身の私にとって、川勝平太知事の辞意表明は重要な出来事です。

しかも、Uターンして、「毎日、毎日、野菜の世話をしよう」としているので、なおさらです。

そもそも川勝知事は、大阪府で生まれ、京都府京都市で育ち、1997年以降は長野県北佐久郡軽井沢町に住んでいたなど、静岡県に愛着なんてないのでしょう。

そんな彼が長らく県政を担当した経緯についてまとめ、このような人物が二度と県知事などの要職に就かないように彼のことを振り返ってみようと思います。

目次

川勝平太「静岡県知事」が誕生するまで

早稲田大学政治経済学部卒業後、早稲田大学大学院経済学研究科で修士課程を修了。

イギリスのオックスフォード大学で博士号を取得。

その後は、早稲田大学政治経済学部教授などを歴任し、元静岡県知事の石川嘉延氏のブレーンとして活動しました。

この縁で地元の京都府知事ではなく、静岡県で知事を務めることになってしまいました。

2009年の静岡県知事選挙の直前まで「99.99%ないと思う」と立候補を否定していましたが、出馬・不出馬に関する発言を二転三転させ、最終的に民主党、社会民主党、国民新党の推薦で同選挙に立候補しました。

選挙では、鳩山由紀夫氏、岡田克也氏、菅直人氏など民主党幹部も連日応援に駆けつけた結果、次点の坂本由紀子氏とわずか0.82%の差で静岡県民にとって不幸なことに知事となりました。

ノリは学者のまま それとも関西人気質?

川勝知事と言えば、「暴言」で有名ですが、これは世間知らずの学者あるいは関西人気質なのでしょうかと言えば、「学者」や「関西人」に失礼です。

少なくとも公の場で彼のように品のない暴言を吐く「学者」や「関西人」は少ないでしょう。

彼の暴言は、今回の職業差別発言の他

  • 「みんなきれいです。めちゃくちゃ顔のきれいな子はあまり賢いことを言わないとですね、なんとなく、もうきれいになる、きれいに見えないでしょ。ところが全部きれいに見える」
  • 「磐田は文化(水準)が高いんですよ。浜松より元々高かったわけでしょ」
  • 「県議会にはヤクザもいる、ゴロツキもいる。そういうゴロツキと一線を画してバンバンやってほしい」

と様々あり、行きすぎた言動を注意されても改善することはありませんでした。

ただし、自分に都合のいい意見は素直に聞くことができるようですが…

今回こそは、リニア中央新幹線静岡工区に関する国の有識者会議での自身の発言、「恥を知れ」「folly(愚か者)、猛省しなければならない」を鏡に向かって言ってもらいたいものです。

もらえるお金は返さない それが自分で言い出したことでも

静岡県議会6月定例会で辞任する意向を表明しているが、夏の期末手当の約310万円については、「自然体でいきたい。そういうことは全く考えていない」と述べ、明言を避けています。

彼は、2021年10月に御殿場市を「コシヒカリしかない」と揶揄した問題で期末手当など約440万円を自主返上する意向を表明していましたが、2023年7月になって、返上していなかったことが明らかになっています。

そもそも、2009年の県知事選に初出馬した際、マニフェストで退職金の辞退を表明していましたが、2期目以降は受け取っています

県の審議会の「知事の退職手当は受け取ることが望ましい」とする答申・意見書を根拠としていますが、自分に都合のいい意見には素直に従うようです。

夏の期末手当だけでなく、退職金もしっかり受け取って辞めることでしょう。

肝心の政策はいかがなものか?

一次・二次産業が盛んな静岡県で「毎日、毎日、野菜を売ったり、牛の世話をしたり、モノを作ったりとかとは違い」などと発言すること自体が「現場感覚」が欠落していることを証明しています。

その結果、

  • 「貨物駅不要論」を唱え、沼津駅高架線事業を妨害(後に振り出しから再スタート)
  • 「リニア推進派」を自称するものの「リニア開業を妨害」
  • 沼津市、御殿場市、静岡市の市長と諍いを起こし、県政にも支障をきたす

など政治家としては、無能・無責任と言われても仕方がないでしょう。

また、

  • コロナ禍中の静岡帰省自粛を要請するが、自身は自宅のある長野県軽井沢町に帰省する
  • ワクチン接種を奨励するものの自身は、「アナフィラキシーショック」が怖くて接種しない

など自分の出した指示を自ら破ることもしばしば…

まさに他人に厳しく、自分にやさしい小人物の典型です。

また、立憲民主党の県連顧問を務める渡辺周元防衛副大臣に後継指名を打診していたようですが、知事は静岡県民が選ぶものです。

余計なことはしないで、さっさとお辞めください。

最後に

これまでも様々な人や地域に対して、暴言を吐きまくってきた川勝平太「静岡県知事」ですが、新規採用職員向けの訓示が炎上し、辞意を表明することになりました。

「頭脳・知性の高い方のトップ」の割には、お粗末な最後です。

「6月の県議会をもってこの職を辞そうと思う」とのことですが、過去の経歴から約束を守らないことも多いので、今回はきっちりと辞めていただきたいものです。

また、静岡県庁には、クレームが殺到していると思いますが、静岡県民ならびに県職員は、彼の発言には一切関係がありません

川勝知事自らが高い知性を発揮し、責任を持って、対処していただきたいものです。

そうすれば、彼の人間性も「少しは」磨かれることでしょう。

なお、次の静岡県知事には、少なくとも自分の発言に責任が持てる方になっていただきたいものです。

それが、静岡県出身者であれば、言うことはありません。

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