数ヶ月前、私の職場で同僚の一人が突然休職することになりました。
彼が担当していたプロジェクトは重要で、進行中のタスクも山積みでした。
上司から「君ならきっと大丈夫だろう」と言われ、その業務を引き継ぐことになりました。
チームの一員として協力したい気持ちもあり、私は前向きにその提案を受け入れました。
しかし、新たな業務は私の専門分野とは異なる部分も多く、慣れないタスクに戸惑う日々が始まりました。
日常の業務に加えて追加されたタスクをこなすため、残業や休日出勤が増え、プライベートの時間はどんどん削られていきました。
それでも、「この努力がいつか報われるはずだ」と信じて頑張ってきました。
ところが、どれだけ成果を上げても、会社からの評価や報酬に変化はありませんでした。
追加の責任を負いながらも、その努力が正当に認められない現実に、次第に疲弊していく自分を感じました。
まるで見えない重荷を背負い続けているような感覚です。
一方で、会社は売上拡大のための新たな方針を打ち出しました。
しかし、その戦略は既存のリソースを無視し、新たな投資や人材の採用にばかり注力しています。
私は、現在のリソースを最大限に活用することで、コストを抑えつつ持続的な成長が可能だと考えていました。
しかし、こうした意見を述べても、上層部にはなかなか届きません。
このままでは、自分自身の健康や人生そのものにも悪影響が出てしまうのではないかと不安を抱くようになりました。
朝起きると感じる漠然とした疲労感や、仕事へ向かう足取りの重さが、その心境を物語っています。
目次
自分を守るための一歩を踏み出す
ただ不満を抱えているだけでは何も変わらない——そう思い、自分自身を守るために行動を起こすことにしました。
- 業務負荷の可視化
- 上司との対話
- 公平な評価と報酬の提案
- 既存リソースの活用提案
- 同僚との連携
業務負荷の可視化
まず、現在抱えているすべての業務をリストアップし、それぞれのタスクにどれだけの時間と労力がかかっているのかを明確にしました。
これにより、自分がどれほどの負荷を抱えているのかを客観的に把握できました。
上司との対話
整理したデータを持って、上司との面談を申し出ました。
感情的にならず、現状の業務量が自分の能力や時間を超えていること、そしてそれが仕事の質や自分の健康に影響を及ぼしかねないことを冷静に伝えました。
公平な評価と報酬の提案
自分が追加で担当している業務や、その成果について具体的な数値や事例を提示しました。
その上で、これらの努力に対して正当な評価と報酬を検討していただけないかお願いしました。
既存リソースの活用提案
会社全体の売上拡大についても、自分なりの提案をまとめました。
既存のリソースや人材を効果的に活用することで、無駄なコストを削減し、効率的な成長が可能であることを具体的なデータとともに説明しました。
同僚との連携
同じような状況にある同僚とも情報交換をし、お互いの経験や意見を共有しました。
チームとして協力し、問題解決に向けて動くことで、個人では得られないサポートと力強さを感じました。
未来に向けて
これらの行動を通して、少しずつですが職場の状況に変化が現れ始めました。
上司は私の懸念に理解を示し、業務の再分配やサポート体制の見直しを検討してくれるようになりました。
また、私の提案した既存リソースの活用方法についても、社内で議論が始まりました。
まだ課題は残っていますが、自分から声を上げ行動することで、環境を変えることができると実感しています。
何より、自分自身を大切にすることの重要性を再認識しました。
同じ悩みを抱える方へ
もし、私と同じように増える業務と評価されない現実に悩んでいる方がいたら、ぜひ一歩踏み出してみてください。
自分の状況を客観的に整理し、周囲に伝えることで、きっと道が開けるはずです。
私たちは無尽蔵のリソースではありません。
自分の価値を信じ、健全な働き方を追求することで、もっと充実した日々を送ることができると思います。
これからも挑戦は続きますが、自分自身を見失わず、前を向いて歩んでいきたいと思います。